どこを探せば見つかるの!?意外と知らない「自分軸」の実態。
目次
- ○ そもそも「自分軸」は探すべきでない?
- ○ 自分軸の役目は?
- ○ ブラックボックスに潜む自分軸たち?
- ・他人軸
- ・本能的なサバイバル軸
- ・自己中心的なエゴ軸
- ・俯瞰的なハート軸
- ・本質的なガット軸
- ・啓司的なスピリチュアル軸
- ○ 軸の見出し方の基本
- ・ハート軸の繋がり方ワーク
- ・ガット軸の繋がり方ワーク
- ・スピリチュアル軸の繋がり方
- ○ 軸を見出すワークのポイント
- ○ まとめ
そもそも「自分軸」は探すべきでない?
この記事の趣旨を真っ向から反対する考え方からスタートする事をお許しください。そもそも「自分軸」は探すものではなく、今の自分から見出すものなのです。目的ではなく過程なので、自分軸を知る必要のあるその先の目的を意識する必要があります。「自分軸を見つける事」を目的にしてしまうと、ついつい肩書きや自分の活動など外側の物事に惑わされ、逆に自分軸を見失ったり、無理して作ってしまった軸に苦しむことになります。そこには自分の決断を方向付ける意識の関わりがあるのですが、この話は後ほどいたしましょう。
もし今のあなたが、自分のライフスタイル、仕事、人間関係など「今後自分はどうしたいのだろう?」と、自分の人生や生き方について自然と考え始めたのであれば、「自分軸」を見つめ直す良いタイミングです。もし心当たりのある方は、この記事がとても役に立つと思いますので、最後までご一読ください。
自分軸の役目は?
軸は人生における選択のベースになります。この選択の連続が今の人生を形成するわけですから軸はとても大切なのです。ですがほとんどの選択は無意識的に行われていて、近年の脳の研究では、私たちの脳内プロセスの5%が意識的に捉えられることで、残りの95%は無意識的に捉えているのだそうです。
ですと私たちの選択を誘導する軸のほとんどは、見ることも気づくこともできないブラックボックスなのです。一体どんな軸が潜んでいるのでしょうか?
ブラックボックスに潜む自分軸たち?
自分軸をシンプルにいうと、人格を作る基本情報です。この基本情報が自分の意思、行動、決断の様な目に見える形に現れると人格(パソナ)として自分自身や他者の目に写るわけです。心理学の世界では人格を形成する基本情報を意識的なもの無意識的なものに分けて考えます。ユング心理学では、顕在意識的な顕在意識(Consciousness mind)、無意識的なものではシャドー、集合無意識的なものだと女性的概念を内包するアニマ(Anima)、男性的概念を内包するアニムス(Animus)などの様にアーキタイプと呼ばれる要素。フロイド心理学だと、自分を律するスーパーエゴ、欲を満たすエゴと呼ばれる顕在意識的な情報から、本能的なIDと呼ばれる無意識的な情報を捉える自分がいるようです。
それだけでなく、仏教、インド哲学、聖書、コーランの様な世界の宗教に存在する教えを概念化し学問とした神智学でも個人を形成する意識の階層について述べており、より根源的な意志を捉えるスピリチュアルな意識;ブディック、アートマン、モナディック、アディがある様です。
それぞれの意識は「声」を持っていて、世界で動き回る顕在意識の「私」に色々と言ってくるわけです。「こうしろ、ああしろ、それはだめ、これは良い」のように。なので、自分という人格が形成される要素を細分化していけば、軸の要素がハッキリと見えてくるのでより自分軸を選びやすいわけです。
今回の記事では、先人たちの智慧を統合して、簡略化した形で軸の要素を僕なりに分けてまとめてみました。
・他人軸
・サバイバル軸
・エゴ軸
・ハート軸
・ガット軸
・スピリチュアル軸
他人軸
自分ではない誰かの価値観を満たす自分軸。
この軸の特徴:
言われたこと、指示されたこと、世間の流行りすたりが自分の選択として捉える自分軸。この軸で生きる人生は、生き方は自分で決められない、あたかも運命に振り回されている気がする人生になります。これは自分と全く関わりのない軸です。
本能的なサバイバル軸
とても動物的な側面を持つ、身の安全を守り生命を維持する上で必要な感情や知覚を司る顕在意識と潜在意識が有意の自分軸。
この軸の特徴:
スポーツ選手など反射的な選択を捉える自分軸。この軸で生きる人生は、生物が生きる上で最低限必要な本能的な欲求(食、安全、性欲、睡眠)を満たす人生になります。
自己中心的なエゴ軸
とても人間的な側面を持つ、計画や策略のような物事を操る上で必要な思考を司る潜在意識が有意の自分軸。
この軸の特徴:
論理的な選択を捉える自分軸。この軸で生きる人生は、良し悪しの様に物事を分けて捉え、悪い方に行かない様に物事を操ろうとする問題解決がメインの人生になります。生活に不安な場合は安心を模索。貧しい場合は裕福になる方法の模索。仕事が不快な場合は楽しい仕事の職探し。
俯瞰的なハート軸
人生観や世界観など、人生をどう発展させるか決める上で必要な価値基準(信念)を司る無意識が有意のな自分軸。
この軸の特徴:
直感的な選択を捉える自分軸。この軸で生きる人生は、物事のありのままを捉え、自分の価値基準にあった物事をニュートラルに選択する人生になります。物事に振り回されず「自分」に根差した決断ができるようになります。
本質的なガット軸
私たちが今を生きる上で必要な意志を司る超意識が有意な自分軸。
この軸の特徴:
本質的な選択を捉える自分軸。この軸で生きる人生は、今を生きる意義(意志)を最適に満たし、発展と充実を感じる人生になります。
啓司的なスピリチュアル軸
私たちが今世生まれた使命を司る神性意識が有意な自分軸
この軸の特徴:
自分の使命や役目を捉える自分軸。この軸で生きる人生は、充実感に満ち溢れ、魂の成長を感じる人生になります。
この様に6つの軸をご紹介しましたが、今のあなたはどの軸で今を生きているのでしょうか?スピリチュアル軸はかなり敷居が高く、下手すると社会不適合者になり得ることもありますので、無理なくまずはハート軸かガット軸へ自分軸をチューニングさせたいところです。では、どうすればそれを自分から見出させるのでしょうか?ヒントは今のあなたに隠されています。
軸の見出し方の基本
そもそも何かしらの軸があるからこそ、今の自分がいて、今の生き方があります。「今の自分」を掘り下げることで、前述した軸を見出すことができます。例えば、「〇〇したい。」と思ったとします。そう思った理由があり、満たしたい何かが隠れているのです。これらを掘り下げることによって、ハート軸やガット軸に辿り着きます。
ハート軸の繋がり方ワーク
1. 今望むことをなんでも良いので、一つ書き出します。
2. なぜそれを望むのかを書き出し、それを5回ほど繰り返します。すると初めに書いた物と違うものが出てきます。
例えば、「資格が欲しい。」という望みがあるとして、下記のように5回「なぜ」と自問自答します。
1:自分のできることを増やしたいから。→なぜ?
2:自分の履歴書の見栄えが良くなるから。→なぜ?
3:良い職に付きたいから。→なぜ?
4:高いお給料をもらいたいから。→なぜ?
5:豊かな暮らしをしたいから。
この例だと大切にしていることは「豊かな暮らし」だったわけです。このポイントがわかると、それを軸に選択肢のアイデアを広げることができます。
「なぜ」の答え方にはポイントがあります。書くときは全て「肯定系」にしてください。例えば「お金持ちになりたい。」に対する「なぜ」が、「貧乏になりたくないから。」ではなく「住みやすい家が欲しいから。」のようにしてください。すると言葉の真意が的確に現れます。
3. 最後に出た言葉を見て、これは自分から出たことなのか、他人から植え付けられたことなのかチェックします。
人の無意識は簡単に乗っ取られる様で、「これだ!」と直感的に思っていたことが、幼少期に親にそれが良いと教えられたことだったりするのです。なので、この最後の質問を通して、これが自分の本質から出た大切にしたいことなのかをチェックします。
ガット軸の繋がり方ワーク
前述したプロセスに一つだけ工程を追加します。
1. 今望むことをなんでも良いので、一つ書き出します。
2.なぜそれを望むのかを書き出し、それを5回ほど繰り返します。
3.最後に出たことは、本質的には何を満たしたいのか、上記のチャートに当てはめて明らかにします。
このチャートは僕のセッションでも愛用している意識の地図というチャートでして、心理学者のデイビットRホーキン博士が開発した意識の性質を視覚化したものです。これに、大切にしたいことを上記の図にカテゴライズすることで、どのような意志で、大切なものを言語化したことがわかり、より本質的な軸が明らかになります。
先ほどの例を使いましょう。
1:自分のできることを増やしたいから。→なぜ?
2:自分の履歴書の見栄えが良くなるから。→なぜ?
3:良い職に付きたいから。→なぜ?
4:高いお給料をもらいたいから。→なぜ?
5:豊かな暮らしをしたいから。→豊かな暮らしとは?
6:豊かな暮らしのイメージと合う項目へカテゴライズ
スピリチュアル軸の繋がり方
こちらは少しぶっ飛んでいるので、また違う機会にお伝えしましょうか😅気になる方は是非引き続きブログをフォローしてくださいね!
軸を見出すワークのポイント
当たり前なのですが、やはり精神状態が落ち着いた状態が一番です。呼吸法や瞑想を通してまずは自分を落ち着かせましょう。
それとノートとペンがあるとよいです。この作業は言語化です。やはり頭の中で完結してしまうと、言語化されていない状態なので、しっかり書き出し、顕在的にも認識していきましょう。
まとめ
今回の記事では、自分軸を形成する軸の種類や軸の見出し方についてお話しました。これらの軸は基本的には捨てたり、無視したりすることができません。生涯全ての軸と付き合って生きていき、「私」という人格が安定してこの世界に存在するには全ての軸が必要なのです。
ポイントは、軸を排除することではなく、ハート軸やガット軸、又は、スピリチュアル軸のような、より本質的で純粋な軸へ自分軸を合わせていき、自己中心的なエゴ軸や本能的なサバイバル軸を律することです。すると、それらの軸とうまく付き合っていくことができるようになり、人生が円滑に回り始めます。
当記事を執筆するユウキが運営するイシキSmoothyでは、皆さまの今を生きたいと願う「意志」を視覚化し、その「意志」を的確に満たすことができる人生や事業の構築と再構築をサポートするコーチングを提供しています。今回の記事を読んで、さらに自分軸を明確にして、そこから人生を組み立てたい方は是非、イシキSmoothyへお越しくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!