やりたいコトって、どんなコトっ!?
目次
- ○ 本当に問うべき質問
- ○ やりたい事の本質
- ○ やりたい事の解剖
- ・誰かのやりたい事
- ・本能的なやりたい事。
- ・自己中心的なやりたい事
- ・直感的なやりたい事
- ・本質的なやりたい事
- ○ やりたい事に辿り着くワーク
- ・直感的なやりたい事に辿り着くワーク
- ・本質的なやりたい事に辿り着くワーク
- ○ やりたい事へ最短で辿り着くには
本当に問うべき質問
記事の初めから結論を述べることになりますが、私たちは既にやりたい事をして生きています。ただそれが、自分の頭の中に思い描いている事と、本当にやりたい事との間にギャップがあり、やりたい事をできていないと思い込んでいるだけなのです。なぜなら私たち人間の意思決定の95%以上は無意識で行われているからなのです。なので、一見コントロール不能な人生も、実は自分でしっかり選んで人生を生きているのです。なので自分自身に問うべき質問は、「やりたい事がどんなことなのか?」ではなく、「今やっている事の何がやりたい事なのか?」、要するに「体験する今」に焦点を当てることなのです。
やりたい事の本質
私たちは、今の人生で「やりたい事」があるからこそ生きながらえることができるのです。これは不思議なのですが、医療の現場などで趣味や生きる目的を与えると治療効果が著しく上がるといった研究があるほどです。(東北大学、心理社会的介入)
あまり挑戦して欲しくないのですが、何も使わず、自分の心臓の鼓動を意識的に止めることはできないと思います。(*生体機能を意識でコントロールする人は実際いるようです。)
なぜなら、人は生きるために生まれているからです。そして、なぜ今を生きるのか?つまり、「生きたいと願う意志」が私たち一人ひとりには存在します。
この意志こそが平たく言うと「やりたい事」なのです。
ですが、この「やりたい事」として言語化される過程で、色々な不純物が入ってしまうわけです。この不純物があるせいで、あたかも「やりたい事」を全くできていないと錯覚し、苦悩し、意志から生まれた「やりたい事」以外の、偽「やりたい事」を求めてしまい、結局何も満たされない人生のループに陥ってしまうのです。
ではまず、やりたい事に潜む不純物を知るために、やりたい事を解剖してみましょう。
やりたい事の解剖
僕は「やりたい事」に潜む要素を大きく4つに分けました。実は7つあるのですが、少し複雑になってしまうので、今回は4つにしました。一つづつみていきましょう。
誰かのやりたい事
これは、自分から出てきていない、全く関係のない事です。例えば、幼い時に両親から良い大学に入ることは素晴らしいことと教えられ、親がやりたかったことを、自分に押し付けられ、心優しい子どもは、親を喜ばせるために、自分のやりたい事として設定する様な「やりたい事」です。これをやりたい事として生きる人生は一生経っても満たされない人生になります。直ぐに手放したい「やりたい事」ですね。
本能的なやりたい事。
本能的にやりたい事とは、食べたい、眠たい、安心したいなど、本能的な欲求を訴える「やりたい事」です。とても動物的でシンプルですが、本能的なやりたい事で生きる人生は、欲求に対してシンプルに反応するだけの、受け身的で主体性がなく、ただ今を生きているだけの人生になります。
自己中心的なやりたい事
自己中心的なやりたい事は、富、名声、肩書き、名前のように目に見える事に重きをおいた「やりたい事」です。例えば、「バスケを楽しみたい。」という意欲があっても、それを忘れて「有名なバスケチームじゃないと楽しめない。」のような、本質を忘れて「やりたい事」の対象が変わってしまうような「やりたい事」です。これをやりたい事として生きる人生は、いつも目に見える物だけを求める、中身を感じない薄っぺらい人生になります。
直感的なやりたい事
直感的なやりたい事は物事のありのままを捉えるので、名前や見た目などに左右されず、対象のありのままの姿を理解して決める「やりたい事」です。「やりたい事」を決める上で使える「やりたい事」の要素の一つだと言えます。ただ直感は普段全く意識できない無意識によってコントロールされているため、無意識の状態に大きく左右されます。
本質的なやりたい事
本質的なやりたい事は、個人の純粋な意識が持つ意志です。「なぜ今を生きているのか?」という質問の答えである根本的な「やりたい事」なのです。これがわかって生きることができれば、人生はさらに豊かに満たされていきます。「やりたい事」を決める上で、かなりおススメの要素です。
やりたい事に辿り着くワーク
今回は「直感的なやりたい事」「本質的にやりたい事」に気づけるワークをご紹介します。
直感的なやりたい事に辿り着くワーク
ここからやりたい事を見出したい方は、まず自分の無意識を整える事をおススメします。人は必ずその人が持つ世界観というものがあり、それに沿って個人の人生が展開します。専門的な言葉では「信念」といったりするのですが、個人が無意識的に持つ「私の住む世界は〇〇だ」という、固定概念のようなものです。特に「やりたい事」が未だにできていないと感じる方に多い信念が、「自分にはやりたい事ができない」や「やりたい事をする価値がない」などです。これがあると直感力を下げてしまいますので、いかにこれらのような信念を開放するかが鍵となります。
これを克服するべく今回紹介したいワークはこちらです。
*まず、紙とペンを準備して下さい。
1. 軽く瞑想(5分):心を落ち着かせる。瞑想のポイントは、自分は絶対的な安全地帯にいる、誰からも批判もないし、攻撃もない。その様にイメージをして自分に言い聞かせていきます。本当にそのように感じる場所に身を置くのも重要ですね。
2. 「やりたい事」というワードを自分の心の中に投げ入れて下さい。そこから湧き上がるイメージや言葉を、紙の上に自由に書いて下さい。この時抽象的な表現になっても大丈夫です。
3. 一通り出切ったと思いましたら、この中で特に気になるもの3つ~5つほど選んで、それらのイメージにタイトルと説明文を付け加えます。
4. 次に、新しい紙かページを準備して、タイトルを書き写します。
5. タイトルを1つづつ見ていき、「私は、〇〇をやる」と言ってみる。
6. その時に「できないかも」や「価値がない」などの様な「ネガティブな考え」が浮かびましたら、タイトルの下に書き出しましょう。
7. 次にそのネガティブな考え方がいったいどこから来たのかを考えてみましょう。親から?先生から?友達から?それとも自分がもともと抱いていた考え方?
8. 次にネガティブをポジティブに変えた文章にしましょう。例えば「自分は(やりたい事)をやるに値しない」なのであれば、「自分はやりたい事をするに値する人間だ」という要領です。
9. 最後にネガティブな考え方を、小さな紙かメモ容姿などに書いて、丸めてゴミ箱に捨てましょう。これは、無意識のプログラミングでして、いらない信念と無意識に教える意図があります。
できれば1時間ほど自分との時間をとってやられるとベストでしょう。
本質的なやりたい事に辿り着くワーク
こちらは、「今」にフォーカスします。前提条件としては、「全ての出来事は自分で選んで起こっている」というマインドセットが必要不可欠となります。切り口としては「なぜ私は今、この様な状況に身を置く事にしたのか?」、「なぜ私は今、この様な体験を選んだのか?」
では本質的なやりたい事に辿り着くワークはこちらです。
*まず、紙とペンを準備して下さい。
1. まず焦点を当てたい「今」を決めて下さい。例えば、ライフスタイル、仕事、友人関係など。ポイントは課題感や苦悩を感じる人生の側面を選びましょう。なぜなら、充実していて、豊かなのであれば、本質的にやりたい事をできているので、このワークをする必要がないからです。
2. 次に、現状を書き出しましょう。ポイントは目に見える事ではなく、辛いと思う体験です。例えば同僚とうまくやっていけていない、収入が上がらない、仕事はできるがやりがいがないなど。
3. 次に、書き出した辛く思う体験の理由を5つ考えます。ポイントは、何が満たされていないのかを書き出します。例えば、収入が上がらないという辛さがあるのであれば、なぜ収入をあげたいのか?を考えます。そして何かしら得た答えに対して、さらに、「なぜ」と繰り返します。これを5回続けます。すると、本当に満たしたい事が現れます。
4. 最後に、満たしたい事を下記のチャートを使って、根本的に満たしたい意志を明らかにします。
やりたい事へ最短で辿り着くには
今回ワークを紹介させていただきましたが、そもそも無意識下にある情報を引き出すのは至難の技で鍛錬も必要です。もちろん続けていただく事は大事で、自分でできる様になると、人生の発展と成長がとてもハイスピードになります。ですが世の中にはショートカットがあるものです。
僕が運営するイシキSmoothyでは意識反応を測定する不思議な機械を駆使して「私たちが生きたいと願う意志」を明らかにし、意志を満たす人生へ軌道を修正するコーチングを提供しています。情報過多で忙しい私たちの社会で、落ち着いて内省する環境を整えるのはなかなか大変です。そんな社会でも、イシキSmoothyと一緒に本当に「やりたい事」を最適に見つけていきましょう!