「人生を変える」ことの真意とは?
2つの記事に渡って、「人生を変えること」の本質を紐解いていこうと思います。この記事ではまず、人生の成り立ちと、「人生を変える」の真意に迫ろうと思います。何かを変えるときには、変えようとする対象の性質や仕組みを知っておくと作業がスムーズです。
目次
- ○ 「人生」が成り立つ4つのパーツ。
- ・歩み方
- ・決め方
- ・生き方
- ・在り方
- ・それぞれの関係性
- ○ 「人生を変えたい!」と思うまでの仕組み
- ○ #人生は変わらない!?
- ○ #まとめ
「人生」が成り立つ4つのパーツ。
人生を変えるためには、まず「人生」がどう成り立つのかを知る必要があります。
イシキスムージーでは、「人生」には大きく分けて4つのパーツがあると捉えています。
- 1.「歩み方」
- 2.「決め方」
- 3.「生き方」
- 4.「在り方」
歩み方
人生の歩み方、つまり人生でとる行動や態度や所作のことです。これは直接的に人生を形作ります。
決め方
人生の歩み方を決める「意思決定や決断」です。これは私たちの「行動・態度・所作」へ直接的に影響を与える価値観です。ある意味では人生へ直接的な影響を持っています。基本的には私たちの意思決定の95%は無意識的ですので、これを変えるのは少し大変です。
生き方
「生き方」は「決め方」へ直接的に影響します。人生を変えたくても中々変わらない原因はここにあります。それは、あなたが生きる世界を決める、あなたの世界観です。あることに対して抱く考えや気持ちの所以になる所でメタ認知のようなものです。ここを変えるのは大変ですが、ここが変わると生きる人生が劇的に変化します。
在り方
「在り方」は「生き方」を通して、今世で経験したい人生体験を形作る適切な「決め方」と「歩み方」を生み出す青写真です。それは、生まれる前に決めた、今世を生きる理由で、主に今世は「どんな学びを通してどう成長したいか」が含まれます。ここに則した生き方は個人の人生に進化と豊かさをもたらします。
それぞれの関係性
以上のように私たちが体験する人生は、「歩み方」、「決め方」、「生き方」、「在り方」の4つのパーツが存在し、
「在り方」は、「生き方」へ
「生き方」は、「決め方」へ
「決め方」は、「歩み方」へ
「歩み方」は、「人生」の形成へ影響を与えます。
ぱっと見では、「在り方」が根源にあるので、そこを変えてしまえば、すんなり人生が変わるのではと期待してしまいますよね。ですが人生はそう甘くはなさそうです。。。
「人生を変えたい!」と思うまでの仕組み
人生の成り立ちの全体像が掴めたところで、「変えたい!」と思う仕組みを見ていこうと思います。
一般的に「人生を変えたい」と思うとき、人それぞれ色々な理由があると思いますが、
基本的には何かしらの「生きづらさ」のような人生に対する不足感や不満を感じているときです。
例えば、ある男性が今の人生を変えたいと思うことがあったとします。ことの発端は、久しぶりに会った高校時代の同級生の今の人生を聞いたことだったとします。彼は元々会社員でしたが、最近自立して、時間や行動の自由がありました。対して自分は仕事はうまくいっているが、会社に束縛され時間と行動の自由があまりありませんでした。そして思うのです。彼のように「人生を変えたい」と。
この例ですと、人生で「自由」を感じていなかった感覚が、同級生の友達によって呼び起こされ、今の人生に「生きづらさ」を感じ出します。
まず生きづらいの「つらい」という感覚はとても重要です。なぜなら、「つらい」と感じることは、自分の本質から出た不足感や不満感を感じることができるからです。
この例だと、「自由」への不足感や不満感。つまり、今の状態では本質的に「自由」を感じていないのです。その今の状態とは、就職してお金を稼ぐことで「自由」を得ようとしている状態です。なので、「生きづらさ」を感じるのです。ですが大抵の場合、そこまで深く洞察を得ることができないので、この例では「自由の不足」を象徴する物質が「お金」なので、「お金」が足りない「つらさ」として現れてしまい、「お金を稼げばOK」とアプローチを間違えてしまい、さらに「自由の不足」が増加します。それに伴ってどんどん「人生を変えたい!」と強く思うようになっていきます。
ですがそもそも、「自由」にこだわりがなければ「不満」を感じないわけです。ですが、この例に登場する方は、人生で幸せを感じる様々な要素の中から「自由」に注目したわけです。
それはなぜなのでしょうか?
理由は「在り方」なのです。「在り方」は今世の体験や学びを決めているところです。この例の方は、今世では「自由」を得る学びがあるようですね。なので、「人生を変えたい!」と思うポイントが、「自由への不満」なわけです。
そしてこの例では、同級生によって呼び起こされた感覚です。それ以前は「人生を変えたい」と感じていなかったわけです。
これはどいう意味なのかというと、「今の自分なら『自由』をうまく捉えなおす学びを得ることができる。」というGOサインが出ているということです。
よって、「人生を変えたい」と思うまでの仕組みは、
- 1. (在り方/超意識) 学びたい対象がある。
- 2. (在り方/超意識) 今の自分ならその対象を捉えなおす学びを得られる。
- 3. (生き方/無意識) 対象に目を向ける現象に気づかせる。
- 4. (決め方/潜在意識)今まで意識しなかった「つらさ」を感じる。
- 5. (歩み方/顕在意識)今を変えたいと思おうようになる。
以上が、「人生を変えたい」という思いが現れるまでの仕組みです。
#人生は変わらない!?
突然この記事の内容と真逆のタイトルを見てびっくりされたと思います。
ですが「人生は変わらない」のです。
「いやいや、変わっている人もいる!」という声も聞こえてきます。
なので、人生の何が変わり、何が変わらないのか?そこをの理解を合わせておきましょう。
まず、一般的に「人生が変わる」という表現は、体験する目の前に広がる世界が変わるという事だと思います。
例えば、人生が豊かになったとか、素敵な人と一緒になれた、好きな仕事ができる人生になったなど。これらは、人生で起こり得るシナリオの1つなので、人生が変わったわけではありません。
では、「人生が変わらない」というのはどいう意味なのか?
それは、あなたの人生が「誰か」の人生になることはないという事です。
少し掘り下げていきましょう。
まず人生を形作る要素は「歩み方」、「決め方」、「生き方」、「在り方」です。
中でも「在り方」は今世の人生体験の方向性を定義し、その体験を構築するように、「生き方」へ影響を与え「決め方」、「歩み方」が形成されます。
そして「在り方」は今世の人生で学ぶ事なのです。「学ぶ」ことは、「あなたが学ぶこと」であって、他人が学ぶことではありません。逆も同じです。なので、人生を変えると言うことの本質は、「あなたが学ぶこと」を変えること、つまり「在り方」を変えると言う意味になります。「在り方」そのものは、超意識(ハイアーセルフ、魂とも言う)から導き出されるものです。これを変えるには、私たちの根源を変える必要があり、それは不可能だということをご理解いただけると思います。
では結局、「人生が変容する」とはどいうことなのか?
人生のシナリオには「学べない」と「学んだ」の2つのシナリオが存在するわけです。
つまり「学んだ」状態が、人生の変容に繋がるわけです。
なので、学びが完成に近づくにつれて、目の前に広がる世界が変容し始めるのですが、これは人生が変わったわけではなく、人生が「進化」したといった方が適切だと考えます。そして「人生の進化」は学びを得た「進化した自分」なのです。
ここで言いたいことは、「人生を変えたい」という思いは本質的な自分の意志と正反対であり、この願いは叶わないのです。
むしろ本質的な自分は今の人生から学び、進化できることがあるから、「変えたくない」という意志が働き、「変えたい」と思い続ける限り苦悩する恐れがあります。
本質的な自分が最も求める事は「進化」なのです。
#まとめ
今回の記事では、「人生は変わらない」と言って、本題を否定するかのような衝撃的な終わり方をしてしまいましたが、このアプローチが人生を変わらない根源的な問題の1つになってしまっている事を第一回目の記事でお伝えしておきたかったのです。「人生の成り立ち」と「人生を変えることの真意」をを知ることで、人生を変えると決めた時に一体何をしているのかをしっかり把握でき、的確なアプローチを取れるようになるので、人生を変容させるマインドセットが整います。次回では、実際に変容させていく上で理解しておくと変容がスムーズになる知識と、実際に変容させる上での心得などをお伝えしようと思います!次回も是非ご一読ください!