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「カルマ」を作らない生き方

目次

前回のあらすじ

「カルマ/Karma/業(ごう)」とはインドの宗教や哲学で生まれた宇宙観の一つで、簡単にいうと「因果」です。因果とは、「Aが起こると、Bが起きる」です。(A -> B)

なので、何らかの「行為(A)」がカルマを生み出します。ですが、行為を促すには「意欲」が必要で、「意欲」には、「執着」が必要です。

つまり、カルマの実態は、「執着」なのです。

その執着の起源が、過去生で満たされなかった執着です。そして、それを次の人生で満たすために、執着を記録する宇宙の記憶の仕組みなのです。ですが、カルマは執着のみを記録するだけでなく、過去生で満たすことに失敗した方法までも再現するので、過去生体験を追体験するような、つまり満たしたい執着が満たされない出来事が起こります。なので、ここで意識変容が必要で、これがカルマ解消の鍵なのです。

カルマの解消

前述した通り、カルマの解消には意識変容が必要不可欠です。

意識変容とは、執着した対象を捉える意識の状態を変容させることです。

例えば、前回の記事でも例にした「異性関係」で例えましょう。

前世で「異性のパートナーが欲しい。」という欲があり、異性との関係から「裏切り」の体験があり「恐怖」の感情を抱いた場合、「恐怖感情」を通して「異性関係」を象徴する物事(恋愛関係、心臓、第四チャクラなど)を媒体として、カルマ体験である「裏切り」が記録されます。

つまり、「異性関係」は、「恐怖」と言う感情(エネルギー)を通して、「裏切り」という関係(意味)を記録しているわけですので、生まれ変わった後も、「異性関係」というテーマに直面すると、「裏切り」が起こります。

なので、この「裏切り」という結果を促す意識状態の変容が必要です。

それにはまず、現状体験、特に感情体験から、おおよその意識状態を特定します。
この例の場合は「恐怖」の意識状態です。異性はいつも裏切るという異性に対する「恐怖の意識」から生まれた異性関係は、結果的に恐怖する体験、この例では「裏切り」が起こるのです。

この恐怖の意識を、例えば満足の意識へ変容させたとします。すると、満足状態の意識は、精神に余裕を作り、器の広い個人は、人を信頼する力を育みます。すると満足の意識から起こる結果は円満な関係です。こうする事で、カルマが解消されます。

つまりカルマの解消とは、執着対象への捉え方の変容を促す体験的な魂の学びです。

人生のあらゆる側面で、この作業を通して私たちの意識は徐々に物質的な世界の束縛から解放されます。つまり、「解脱」です。

「解脱」とは単純に死んで物質世界を離れることだけではなく、生きている間に、物質世界に束縛されない神性を宿したエゴを実現し、物質世界での学びを終えることです。なので、解脱できる意識を生前に宿すプロセス、「学び」があるのです。

本質である、意識の状態に気づき、その状態から解放される、つまり意識変容を実現する事がカルマを生む執着(苦悩)から解放してくれます。

カルマを作らない生き方

カルマを作らない生き方とは、シンプルに「執着」がない、既に満たされていることに気づいた生き方です。

執着がないとは、エゴがない、無自我(selfless)の状態です。無自我な個人の行為は「無行為」と呼び、この種の行為は「果報を求めない行為」、つまり、「結果への執着のない行為」なのでカルマを作らないと、インド哲学のバガバッド・ギータで説いています。この場合の結果とは、〇〇をすると、〇〇が手に入るや、勝てるなど、エゴ的な欲が求める物質的な結果です。

ですが、執着がないと意欲が湧かず、生きることも執着なので、それもないと私たちは生命活動すらもやめてしまいます。なのでポイントは、自我(エゴ)を無にする理由に気づく事です。

そもそもカルマを作る自我は低自我です。とても身勝手で、果報を求め、本能のままに生きる自我です。この自我は宇宙の破壊(環境破壊、国家の腐敗、社会の混乱など)へ導きます。その低自我を無にして、より崇高な高自我が現れるスペースを自我に作ります。バガバッド・ギータでは、「意識を固定する」と表現し、神のようにより崇高な存在に意識を固定する事で、自分の自我に崇高な意識を宿らせ、そこから現れる行為はカルマにならず、宇宙をより豊かに創造すると説きます。

つまり、低自我による、結果や果報を求める意欲からの行為ではなく、高自我、または、神性を宿した自我による、使命から生まれた意欲に沿った行為が「無行為」で、カルマを作らない生き方なのです。

さらにシンプルに捉えると、結果や果報を求めるとは、求める結果や果報が今は無い状態なので、不満からの行為。結果や果報を求めない行為は、既に満たされている行為なので、執着を生まないということです。

ここまでカルマについて多角的に考察しましたが、このカルマ、なぜ存在するのでしょうか?

そもそもカルマがないと、人生は生きやすいし、解脱への意識成長も早いのではないでしょうか?カルマが無くても宇宙や私たちはやっていけるように感じます。

実はこのカルマ、宇宙を維持する大事な仕組みの一つなのです。

#カルマがないとどうなる?

まず、カルマがないと私たちだけでなく、この宇宙が存在できません。

全ての霊的存在(存在の本質、意識体)が物質世界に存在するためには、霊体を物質的(エネルギー的)な器に結びつける必要があります。

それは、情報とエネルギーの様な関係です。コンピュータのメモリにエネルギーである電子がないと情報を保持できず、情報は消えてしまいます。逆に情報のない電子は、「空きデータ」と表示され、電子は見える形で顕現しないのです。

人で例えると、情報は個の意識/情報フィールド、エネルギーは物質的、又は、エネルギー的な体です。

宇宙で例えると、情報は神の意識/情報フィールド、体は宇宙そのもの。

つまりカルマとは、個の存在を物質世界に顕現させる仕組みなのです。

言葉を変えると、意識体(霊体)を物質世界に繋ぎ止める仕組みなのです。

このカルマの鎖を切って、物質世界から「さようなら」しようと教えるのが、仏教の教える「解脱への道」です。

なので、「解脱」だけに目を向けると、「カルマ」が悪者に見えるのですが、「カルマ」とはただの宇宙の仕組みであって、私たちと宇宙を顕現してくれる大切な仕組みの一つなのです。

結局なぜカルマが存在するのか?

この質問は、「なぜ宇宙が存在し、私たちが物質的に存在しているのか?」と同義で、さらに深い考察が必要です。

ここまで読んだ方は一つ気づいたと思います。

「宇宙は神の体。」

つまり神もカルマの仕組みによって顕現している。神々にも「執着」と「意欲」があるのです。

神々が肉体を持って、宇宙を形作る理由とは?

秘教の教えでは、神々がこの宇宙に、神々の世界を物質的に顕現させたいという「執着」があり「意欲」が芽生え、宇宙を作る「行為」が生まれました。これはトリニティーと呼ばれ、根源主の顕現は、「意志(WILL/BLESS)」、「知恵(WISDOM/LOVE)、行動(ACTIVITY)」の3つの側面を顕現させ、これが神の体である宇宙の素になる要素です。

ですが一つ疑問があります。人に自由意志があると、神々の意志と反した行為が可能になります。なぜ人は自由意志を持つのか?

カルマと自由意志

自由意志とは、生命維持に必要な根本欲求(食欲、繁殖、睡眠、安全など)だけに囚われない精神を持ち合わせた活動が可能な意識(最近はペットの猫や犬などがこの意識レベルを持ち合わせる。)です。

言葉を変えると、生命維持にとらわれる生命体、植物、細菌、野生動物には自由意志はほとんど許されていないというわけです。(エドガーケイシーのリーディングでは、天使でも自由意志を持ち合わせず、神の意志に従順だそうです。人に憧れすらも感じる天使もいるよう。)

神々の世界を顕現するためには、自由意志がない方が、シンプルに仕事が進みそうですが、そうしなかったのには意味があります。

それは、神々の世界を物質界に顕現させるだけでなく、神々自身の存在も顕現させたかったからです。そして、神々は自由意志を持ちますので、人に自由意志を与え、肉体を持って顕現させたようです。

そんな神性を持ち合わせる人類が、はたして神々の様に振る舞い、神々の世界を創造できるか興味(意欲)があるのです。

ですが自由意志を持たせることのデメリットは、各意識体にエゴ(マインド)が生まれることです。

すると、このエゴをより崇高なエゴへ進化させ、神性な意識を目覚めさせる事が、神々から与えられた人類共通の使命となります。もし神性な意識が目覚めないと、人類は私利私欲に自らの存在を使い、いつまで経っても神々の世界は創造できず、使命を全うできません。

なので、生きながらにして「解脱」が実現する意識を実現させる必要がある事が理解できます。

崇高な意識と生きるも、生きないも、自由意志というわけですね。

余談ですが、瞑想中に時々見る図形や情報って、崇高な計画を自我意識にダウンロードしているのかな?
その通りに無行為をすれば、カルマを作らないのでしょうね〜

まとめ

1)カルマが出来までは、「執着」から始まり、「意欲」が沸き、「行為」が生まれ、「カルマ」を形成します。そしてカルマは、時空間が必要なので物質世界で生きている時に生まれます。

2)カルマの記録は、媒体となる「執着する対象」、記録する情報「(感情/周波数)体験」、そして「情報に対する意味」が必要です。そして生まれ変わって引き継がれたカルマの記録は、執着の対象に関連する媒体に現れます。例えば、媒体は「異性関係」、情報は「恐怖」、そして意味は「裏切り」など。

3)カルマの種類は、個人のアイデンティティを形成する媒体の大きさ毎に存在する。例えば、個人、家族、社会、国、世界、太陽系など。。。

4)カルマの影響は、前世的に失敗した体験に再チャレンジさせてくれる。

5)カルマの解消は、執着した対象の捉え方を変容させる、意識の変容が必要です。

6)カルマを作らない生き方は、「無自我」と「無行為」を通して、崇高な意識を自我に宿らせて生きる生き方。

7)カルマの宇宙的な役割は、物質世界を顕現させる。

8)カルマの存在意義は、神々が、神々の世界を、物質世界に投影するために必要な仕組み。

9)カルマを作る自由意志がある理由は、人々の究極的な使命である、神々の世界を顕現するために、神々と同様人に自由意志を与えた。だが、自由意志があるがために、神の意志に反する行動もする人も現れた。

以上の9つの点がカルマのまとめです。

さて、今回はカルマについて深く掘り下げて考察しましたが、よりカルマの実態が明らかになりましたでしょうか?それとも、さらに新たな疑問が生まれて、もっと深堀したい気持ちになったでしょうか?どちらにしても、カルマはとても興味深い宇宙の仕組みで、今こうして物質世界で記事を書いて、皆様にお届けするには必要不可欠な存在です!皆さまのカルマに対する考えも是非お聞かせくださいね!

そんなカルマは、日常で求める事を通して体験します。そんな体験の中で、中々進展や発展がなく、苦悩を強いられていましたら、苦悩を生み出した過去生体験を明らかにして、カルマの解消が起こる意識変容をサポートするイシキSmoothyへ是非いらしてくださいね!🌈

それではまた次回お会いしましょう!☀️

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