因果の法則「カルマ」って結局なんなの?人生のパターンの生みの親。
「カルマ」一般的にはあまり目にしない単語ですが、スピリチュアルの世界だと色々な場面で見かけるこの単語。実は人生に引き寄せられる出来事は、この「カルマ」、つまり因果の法則が深く関係しているのです。今回は、そんな「カルマ」にまつわるお話。カルマはいったい何?なぜ存在して、私たちの意識や人生にどう影響するのか?この記事で考察していき、うまくカルマと付き合う方法をお届けします!
目次
- ○ カルマとは?
- ○ カルマはどうやって生まれる?
- ○ カルマの記録
- ○ カルマの人生への影響
- ○ カルマの種類
- ○ まとめ
カルマとは?
そもそも「カルマ/Karma/業(ごう)」とはヒンドゥー教や仏教などのインドで生まれた宗教や哲学に大きな影響を与えた宇宙観の一つです。
カルマを簡潔に定義すると、「因果」です。
つまり、ボールを壁に投げたら、跳ね返って同じボールが返ってくるように、やったこと、思ったこと、考えたことは全て、必ず返ってくる、といった宇宙観です。
ですが、これは少し端的すぎますので、「因果がなぜ起こるのか?」を掘り下げるとよりカルマの本質的な正体が見えてきます。
カルマはどうやって生まれる?
カルマとは因果です。因果とは、「Aが起こって、Bが起きる」です。(A -> B)
Aはアクション、つまり精神的、又は、物質的な行為。Bは結果です。
なので「行為」がカルマを生み出します。
ここでわかる事があります。行為と結果の関係は、前後関係があります。つまり、カルマを生むには時空間が必要です。
そして「行為」にも、行為を生み出す要素が必要です。
それは、「意欲」です。意欲とは人が人として人生を生きる上で一番必要な要素です。意欲が人の「理解」を動かし、理解が「認識」を動かし、認識が「感覚」を動かし、感覚が「知覚」を動かし、これによって自立した自由意志が実現します。
そして、「意欲」は「執着」から生まれます。
つまり下記の順番のサイクルになります。
1. 執着
2. 意欲
3. 行為
4. カルマ誕生
5. 今生で解消されないと、来世の執着に影響…
つまり、カルマの本質は「執着」であり、この執着の性質によって行為の性質が左右され、カルマになる人生体験を形作ります。
さてそんなカルマは一体どのように記録され、どこに記録されるのでしょうか?
カルマの記録
カルマの記録は魂に格納されています。そして、その情報は自分の身を置く世界に存在する物事が媒体となり再現されます。
つまり執着の対象が、カルマの記録先なのです。
そしてカルマの記録は、欲(Kama)から出た感情を通して記録されます。
前世で「異性のパートナーが欲しい。」という欲があり、異性との関係から「裏切り」の体験があり「恐怖」の感情を抱いた場合、「恐怖感情」を通して「異性関係」を象徴する物事(恋愛関係、心臓、第四チャクラなど)を媒体として、カルマ体験である「裏切り」が記録されます。
そして、来世へ引き継がれたカルマの記録は、「異性関係」を象徴する媒体と関わりを持った時に、「裏切り、恐怖」に類似する体験を再現します。(ちなみにカルマを追体験する時は、行為する側と、行為を受ける側が入れ替わる場合があります。例えば前世では裏切ったが、今世では裏切られるのような。)
・媒体:執着の対象
・記録:体験と感情
カルマの人生への影響
カルマは、その因果の法則を使って、「執着」した対象から意識を解放する学びを促すために、「執着」した時の苦悩を人生に再現する役割を持ちます。そしてカルマは転生しても引き継がれます。
人は苦悩や辛さを感じないと、今を変えたいという「意欲」が湧きません。つまり、変えたい対象が「執着」で、そこから「意欲」が芽生え「行為」することで、カルマを再現します。
そして、再チャレンジするということは、アプローチを変えるチャンスが与えられる、つまり、カルマを解消するチャンスが与えられるわけです。
先ほどの例を使いましょう。
例)「前世で異性のパートナーを持った時、浮気されて裏切られた。」
執着は「異性関係」、苦悩は「裏切り」です。この構図が今世でも再現されます。
なので今世では、「異性関係」において、「裏切り」が起こる構図を解消するチャンスが与えられるわけです。
カルマの種類
カルマには下記の様な種類があります。それは個人のアイデンティティを形成する媒体の大きさに別れます。
1)個人のカルマ
2)家族のカルマ
3)社会/国のカルマ
4)世界/地球のカルマ
5)太陽系のカルマ
それぞれのカルマが個人の体験する人生に日々影響しますが、自分に近いカルマであればあるほど、自分の体や人間関係など、より強く意識できる場所にカルマが表れ、自分よりも遠い、又は、大きい存在のカルマ(国、地球や太陽系など)は、例えば国の法律や文化、地球環境などの様な、私たちの生きる潜在的な環境としてカルマが表れます。
つまり国や地球などの様に、大きい存在のカルマは、多くの人が共有するカルマでもあるので、同じ様な苦悩を体験している場合があります。
例えば、国のカルマは、その国の病気の傾向に顕著に現れます。
日本ではアレルギー(免疫疾患)、気管支、消化器系にまつわる病気が顕著です。カルマのテーマとしてはそれぞれ、協調性を重視しすぎた他者と自分の境界線の弱さ、人目を気にする自己表現の抑制、心配や恐怖による感情の消化不良。
つまり、大きなカルマの解消は、自分以外の誰かの世界の変容にもつながる素晴らしいことなのです。
まとめ
今回の記事では、カルマの実態に迫りました。
そもそもカルマは過去生から存在する執着なのです。この執着の解消は物質世界に依存しているので、解消するには生まれてくる必要があるのです。この執着を解消するには意識変容が必要なのです。
なので次回は、カルマの解消やカルマを作らない生き方を考察していこうと思います。
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