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なぜこの世界は私だけではなく、わたし以外の人もいるのか?#03

よく心理学の世界で、他者は自分の鏡と言います。他者を観察することで、無意識的に嫌っていた自分の一面を見ることができると。


それは、目の前にいる人も同じ。


もし、わたしがあなただったら、わたしであるあなたも、わたしなのです。


あなたはわたしで、わたしはあなた。


お互いがお互いの投影なので、究極的には同一人物なのです。


では、なぜこの世界は、わざわざ、「私」という存在を、一人称の「わたし」と、二人称のわたしである、「あなた」に、意識を分け、そして「わたし」であるはずの「あなた」とわざわざ関係を作るのでしょうか?


今回は3つの記事に渡って、そんな「わたし」の不思議を、意識の視点から考察します。

目次

前回のあらすじ

前回は客観的な主体である「あなた」がなぜ複数存在するかについて迫り、さらに、「あなた」を「わたし」に統合していくと、「わたし」がいなくなる、つまり大きな集合の「わたし」になり、それは人類のテーマだというお話をしました。今回の記事では「わたし」を統合すると実際にどのような形で人生に現れ、「あなた」とどう付き合って行けば良いかに迫ります。

「あなた」と「わたし」の付き合い方

さて、そんな「あなた」との付き合い方ですが、今まで話をまとめながら考えましょう。

まずここまで下記のポイントのお話をしました。

1)「わたし」の分離が「あなた」
2)「あなた」は「わたし」の投影
3) 人類の役割は「あなた」を「わたし」へ統合する
4)「あなた」がなくなるとき、1つの大きな「わたし」になる

ここから見えて来る一番根本的な付き合い方は、「あなた」に宿る、「わたし」と思えない部分を統合していくことです。

例えば、極端な例ですが、「犯罪者」が目の前に「あなた」という立ち位置でいるとします。そして、「わたし」はその犯罪者を嫌悪したとします。

その時、嫌悪した「あなた」である犯罪者の側面は、「わたし」に統合できない「あなた」の側面。つまり分離が起きています。

そして分離は「わたし」の投影なので、相手の嫌悪する許せない部分は、自分自身に潜在的に存在する嫌悪し許せない側面なのです。

目の前にいる「あなた」が犯罪者でないにしろ、そういった気持ちを抱く相手が一人や二人人生に存在すると思います。そういった存在を統合することで、「あなた」として分離した存在が減っていき、統合されよる大きく成長した「わたし」が現れます。

さて、そんな「あなた」を統合するには、4つのステップを意識すると良いでしょう。

1.許す

分離しているわたしである「あなた」は基本的に受け入れ難い「わたし」の部分なので、外へ出します。そんな家出させた「あなた」をまず許します。

2.受け入れる

許した後は、改めて「あなた」を「わたし」に迎え入れます。同窓会ですね。

3.尊重する

「あなた」の存在を敬い、存在価値を腑に落とします。

4.大切にする

「あなた」を「わたし」の様に丁寧かつ大切に関係を築きます。

以上の4つのプロセスを経て、一人ひとりのアイデンティティを維持したまま、意識を統合していきます。

「わたし」が大きく成長した人生

「あなた」を順調に統合していくと「わたし」の存在がさらに大きくなっていきます。そんな「わたし」が体験する人生にはどの様なことが起こるのでしょうか?

まず人間関係のトラブルが無くなります。基本的に人間関係のトラブルは、関係上に現れる許し難い問題です。つまり、統合しきれていない「あなた」の問題です。なので、「わたし」になれば、とたんにお互いが豊かに発展する関係が生まれます。

次に影響力です。「わたし」が大きいとは、常に個人の「わたし」ではなく、個人を超えたより大きな「わたし」の集合として、思考し行動します。なので、その行為から生まれる結果はより多くの人を豊かにします。結果的に影響力が大きくなるのです。

最後はエネルギーです。これは当たり前なのですが、個人の「わたし」のエネルギーより、複数の「わたし」のエネルギーの方が明らかに大きいです。動かせるエネルギーが大きいということは、より大きな仕事や活動が可能になるということです。この良い例は、ベトナムの平和運動家のティク・ナット・ハンです。

彼は、Inter Beingという般若心境のコンセプトを体現し、「わたし」を大きくすることで、フランス、タイ、ベトナムなど世界各国にマインドフルネス瞑想を実践するお寺を開くことができました。ティク・ナット・ハンの協力者は数えきれないほどいて、彼らが団結してこのように大きな仕事を完成させました。特筆すべきは、ほぼ全てボランティアで完結しているというから、さらに驚きです!

「あなた」の統合、それはヒーリング

「あなた」の統合の醍醐味は、その行為自体が「あなた」と「わたし」のヒーリングになるということです。

なぜなら、「わたし」に存在する「あなた」、つまり分離した許し難い「わたし」の側面は、「わたし」に存在する不調和なのです。

周波数治療やバイオレゾナンス、波動療法がわかる方はピンとくると思いますが、不調和とは、正しい周波数からズレてしまう状態。病気や疾患を生み出す原因となります。

つまり統合とは、不調和を調和へ戻す行為。これはヒーリングです。そして正された情報は、「あなたはわたし、わたしはあなた」なので、お互いにインストールされます。なので統合は、お互いを豊かに発展させます。

イシキスムージーで行ったセッションでも、同じ事が起こります。クライアントの意識変容を促すヒーリングをすると、クライアントの周辺にいる人も変容していく様です。

まさに、「あなたはわたし、わたしはあなた」ですね!

最後に

今回は全3回に渡って、私たちの世界に「わたし」だけでなく、わたし以外の人である「あなた」が存在する真理について深く掘り下げていきました。

「あなた」は「わたし」の投影で、「あなた」の統合が「わたし」の心身と人生を豊かにする調和をもたらし、そして、より「あなた」を「わたし」に統合し一つの大きな意識体として「わたし」を顕現していく事は、人類の役割の一つであることがわかりました。

皆さまも今回の記事をキッカケにより「わたし」を大きく成長させてみるのはいかがでしょうか??

イシキスムージーでは、統合し難い「あなた」を「わたし」へ統合できるように、意識のプロが意識変容を導くセッションを行なっています。ご興味のある方は是非いらしてくださいね!

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